第五十七回 ロックバンド
２０２２ １／１０
年々にわが悲しみは深くして いよよ華やぐいのちなりけり
かの子
一年以上ぶりにモンスターロシモフを体験しました。
バンドメンバーはじめ、お馴染みのロシモフ太客の皆様にもチヤホヤして頂き
ウォーホルの１５分が来たのだと実感しました。
ありがたいです。 本当にありがとうございます。
ＭＲＴマンスリー（第９４回）。
ＹＭゼロ様。
プログレは好きだがあまり知らない。ELPも噴火しか知らない有り様。
されど私の音楽成分の半分はコンピュータゲームで出来ておりますので、
あの古いシンセの音は四季折々の風音と同じく聞き覚えのあるものです。
改めてゲーム音楽とシンセやプログレについて考えさせられました。
ポートオブコール様。
コールポーターの曲をバリバリ演られるのかと思いきやそうでは無かった。
残念だが当然。
しかしピアノのおじさんがエゲつなかった！！
コールポーターも裸足で逃げ出すガチピアノマンだったのだ。
上手いなんてものじゃあ無い。 音と姿から様々なものが立ち昇り幻想的な時
間が支配し、過ぎてゆく。
あのレベルの音を出力出来るまでに到達した人はそうそう居ないと思います。
ガチプロを除けばこのおじさんと村田さんくらいでは無いかと。
手元を照らす電球もソークール。
あの電球システム、真似する人続出しますさかい特許取っといた方がよろしお
まっせ。
ＭＲＴはもう、言うまでも無くお宝です。
長年ブルーズを楽しんできたのはＭＲＴの生演奏洪水を一滴でも多く取り込む
為の下地だったと思えるくらいに集大成なバンドです。
本物。 リアルマッコイ。 カティサーク号。
今回のＭＶＰはジェリジェリジェリーでの井上さんの大吟醸ベース。
井上ｔｈｅ圧巻。
いえーい！ モンスターロシモフ！！
良いですねぇ。 ハズれない。
何時でもフレッシュ且つ新鮮で新しい。
良いところが何時でも何時までも変わらないのだ。
同じ曲、同じアクションだが現場で見聞きすると新しい取り組み感を感じてドキ
ドキしますし、お約束は外さないから、そこで 「キャー」 となる。
まぁ、当たり前の事なんですが、ここのツボがピッタシ合いさえすればロシモフ
に限らず最高のバンド、と言う事になるのでしょうが、これががなかなか難しい
のでございます。
私はたかだかここ６年のロシモフしか知りません。
実はずーっと変わり続けているだろうし、これからも変わるでしょう。
しかし、６年前の初ロシモフから昨夜まで 「その音」 は変わっていないです
。
知らんけど。 まぁワシ的には。
曲の構成がいきなり変わって ？？？ で一杯になった事はあれど 「その音」
が変わった事はありません。
咆哮。 エレキギターの醍醐味の一つですな。
爆音でも重金でも無い。 咆哮。
ｔｗａｎｇのちょい上の丁度良い所を朝倉さんは外さない。
声も良いな。
私が昔から頭の中でこんなバンドがあったらいい、理想のバンド感、自分で作る
ならこんなバンドがいい、なんかのアレコレが形になったものがモンスターロシ
モフです。
長年、大体で大雑把にボヤっと頭に描いてただけの物が突然現実に現れた時の驚
きと感激。
これが私とロシモフのほぼ全てです。
私の夢が詰った理想のバンドです。
荒井さん、ランダさん、朝倉さん。
これで一つ。 真・三位一体
朝倉さんの武者修行。 二回しか見た事無いのに言うのはアレですけど、私はど
うしても荒井ランダが恋しくなる。
一人の時ならではの朝倉スイッチが入りはるので見所も価値もアリアリなのです
が・・・
それくらいモンスターロシモフっていうのはイカれた設計思想で完成した超ロマ
ン兵器です。
ギリッギリ。 ギリギリのバランスで出来ているバンド。
「その音」とコミカルさと７０ロックビジュアルの王道とちんどん屋感に特化し
た極振りバンド。
三人のピークランプが灯った時のバンドは無敵です。
クセが強すぎて誰もが操縦できませんが、乗った奴は口を揃えて言います。
「このバンドが国民の心を席巻すれば我が軍は圧勝出来る。」 と。
まぁ・・・・知人や友人に見せても 「うんうん、君の好きそうな感じ出てる
わ。」
で終わるからホント世の中ツマラねぇなとは思う。
荒井さん。 ドッシリ音も軽やか音もハネもストンも自由自在。
個人的に真に上手いと感じる物凄いベーシストです。 隙が無さ過ぎる。
ランダさんは最早好きなドラマーの一人です。
私の周りだけを見ても技術も経験もセンスも、より上等なドラマーが多く居ます
が、何故か心惹かれ自身に取り入れたいドラムセンスをお持ちです。
人柄が出てるよな。 真面目で献身的。 音楽愛。 慢心しない。
融通が利かない。 頑固。 ほぼ他人を信用しないし言う事も聞かない。
故に、今や独立したランダの音を確立している。 凄い事です。
ランダ最高やな。
一年前なんかは荒井さんのベースを手前に置かせてもらって中心でランダさん
が一生懸命叩かはる。
朝倉さんは遊撃手なので二人の周りを回ったり上から降って来たりとアクロバテ
ィック。
しかし昨夜は朝倉さんから目も耳も離せない。
ドーンと不動の３人が朝倉さんを中心にひたすら前進し薙ぎ倒してゆく。
おお・・・きっとこれが正しい見方なのだろう。 感じ方なのだろう。
凄いぞ朝倉！ かっこいいのゼ！！
モンスターロシモフ。 最高だな。 いつも有難うございます。
