第六十四回 百ルマン! ②

雨上がり、真っ暗になって、少し落ち着くルマン。
花火が上がり、ドローンによるイルミネーションも綺麗!

75周年記念カラーのポルシェ75号車が停止。  うううううう。
Dステーションもピットイン。
GTEスピンからの51号車コースアウト!  およよ。

と思とったら7号車が多重クラッシュ。  めちゃめちゃですわ。 これはアカン。  
二度目のFCY。

からのセーフティーカー(三回目)

今回特にシルバー、ブロンズドライバーが序盤の混乱で大暴れしましたが、
やはりルマンの戦い方は如何にも特殊です。
ジャッキーやクリステンセンのような異能者は別として、さんざん前もって見て、
勉強しても現場で洗礼を受ける事でしか成長出来ない悲しさ。

様々なコントロールの使い分けを24時間適切に振り分ける事によって最低限
生き残れ、更にその精度が高く最も重要な「運」の高い者が勝利する。
カムイの高精度マネジメントもダルなドライバーの暴挙と運の無さの前では為す術
が無い。
これもまたルマン24で散々見る事が出来るレースのドラマチックな部分です。
何より体が無事でよかったです。

約一時間後セーフティーカーイン!

20分も経たないうちにクビヤトドライブのプレマ63号車がポルシェカーブで大破。
千切れ倒して即リタイア。
からのFCY(三回目)

にしてもキャデラック、カッコいいな!
ガレージ56枠のナスカーカマロもいいですね。
ゲストとはいえ真剣にここまで仕上げてくる、何と言うかアメリカ気質的な粋を感じ
ましたね。

で、コースクリア、からのまたすぐFCY(四回目)

明けてプジョー94号車が第一シケインでズドン!  

 

5時59分 日の出です。

怪獣ペイントのポルシェ、見れば見る程魅力的ですな。
ミニカーが欲しい。

とっとっと、Dステーションストップ!  あああ・・・。
80号車P2AFコルセの激しく壁ドーン! ぬおー!
バンウォールも煙を吐いてストップ。

日の出と共に幾らかのマシンが昇天してしまうルマンあるある、今年も死神の鎌は
健在でございます。

6号車ポルシェがP2と接触コースアウト!
戻れた、よかった。

グリッケン708号車がインディアナポリスでスピン!
インターユーロポールがミュルサンヌコーナーで盛大にコース内にグラベルを撒

き散らし・・・FCY(五回目)

10分程でクリア。
生き残ったマシンはもうコッテコテに汚れてヨレヨレで走っております。
このヨレヨレで汚ったないマシンが本当に美しくて、私はこの状態のマシンが走る
姿を見るのが一番好きで楽しいです。
24時間車載を飽きずに見れるのも、このヨレヨレ感をリアルに感じれて超楽しい
からです。

グリッケン709号車がインディアナポリスでスピン!
先ほどの708号車と全く同じ場所。 これはこれでスゴい。

そのインディアナポリスでジョタの38号車ポルシェが縁石に乗り上げてくるり
からの壁ドン!  ピットには戻れましたが前グシャグシャです。

とっとっと、トップ51号車フェラーリがピット作業後にエンジンがかからない。
うんうんうん、かからない。
後ろからピット作業を終えたトヨタがスイっと出て行きまして、トップ交代。
フェラーリ、一分あったマージンを失いトヨタの6秒後方に。
これは面白い!!!   コレですわ。

さてさてさて8号車トヨタ、残り4時間40分でブエミからハートレイに乗り換えて
さぁここから。  ハートレイ劇場開幕!

といといとい、GTE911号車がポルシェの最終で猛クラッシュ! ぬおー!
ピットに戻れましたが、残念リタイア。
カーガイもクラッシュからのリタイア。 残念!
プジョーも油圧トラブルで入退院を繰り返します。

ハートレイの猛プッシュが続く。 ラップダウンの50号車にツツかれつつも前の
51号車を猛追する。
しかしフェラーリはレーススピードを完全にコントロール出来てますね。
タイムの上げ下げが自在。
ベストタイムの出し合いでヒリヒリに。
ハートレイ、3スティント同じタイヤで鬼気迫るアタック!

4スティント目にフルサービスを受けて一気にペースアップ。
フェラーリも合わせて上げますが、それでも8号車がグイグイ迫る。
トヨタがこの時点での手持ち全てを賭けて勝負。
恐ろしい勢いでギャップが縮まります。

 

残り1時間55分。  ハートレイ、2時間45分、グレイトジョブ!!
ギャップ10秒で平川選手に交代。  ゴールまで。

お、ルクレール! フェラーリのピットに来てる。

ぜひ来年は乗って下さいよ。

 

8号車、アルナージュ手前でリアがブレイク。スピンしながらアルナージュ村へ。
スイッとピットに戻れましたよ。 良かった。
フロント及びリアセクションをまるっと交換。 更にフルサービスを受けて発進。

残り1時間7分。
51号車、ジォビナッツィからポールシッターグイディに交代。 ゴールまで。


この時点でトップフェラーリ51号、トヨタ8号、キャデラック2号、3号、
ポルシェ5号、フェラーリ50号・・・・・

P2はトップ34号と41号がバチバチ!!
ユナイテッドとジョタが沈んで個人的に残念。

でもトップ争いが素晴らし過ぎて最高。

そして激熱GTE、殆ど皆さんリタイアあそばして残り9台。
コルベットのパフォーマンスカラーを纏った33号、いろいろあったが今はトップ。
2位怪獣ポルシェ56号、3位は一時トップを快走したいたアイロンデイムスポル
シェ85号。

ナスカーカマロはピット手術で大きく脱落。
以下オマーンのTFアストン25号、GRポルシェ86号・・・・

 

平川の猛プッシュは続き、ギャップ3分20秒が2分50秒に。
名手グイディがフェラーリを安定させているとはいえ

残り32分、ポルシェ5号車第二シケインでスロー。 ぬうぉおおお・・・
何とかピットにたどり着きます。

残り23分、各車最終ピットを済ませる中、51号車も給油のみ済ませてロリポップ
が上がる・・・・・・が、マシンが動かない。
およよよよ、 リセットかけて40秒ロスして発進。
トヨタとの差が54秒に縮まるが、トヨタももう一回ピットインしなければならないの
でむむむ。

キャデラック2号車も最終ピット。

う~~ん、カッコいい。

とっとい、グリッケン709 が第一シケインで壁ズッドン! 何とか戻る。
ポルシェ5号車もチェッカーを受ける為にスローのままコースイン。


午後4時、チェッカーフラッグ。
フェラーリお見事。 499P、51号車完勝。
50年ぶりに帰って来て100周年記念大会を勝利。
エグい。

キャディは3台並んでデイトナフィニッシュ(笑)

いやはや今年のルマン。 本当に素晴らしい、濃過ぎる24時間でした。
資料やビデオ等で見れる限り見てきましたが私は面白くないルマンを一度も
見た事がありません。  いつのルマンも最高です。
それでも今年はちょっとだけ特別なルマンとして胸に刻まれそうです。

大好きなP2、来年WECには出れませんがルマンには参戦予定。
GTEは終わり、GT3へ。
来年はある種のクライマックスを向かえる感じがします。

 

ルマンを愛していますから100周年は特別に感じますが、コース脇の樹木や
アスファルトの粒子達に100周年の気概などありません。
来年もそこに樹木があり、変わらない空気感がある。
その事が感動的であり、ルマンで最も重要な事柄です。

出場し、完走したマシンとチームに最大の敬意を表します。


「ルマンで完走した全ての車が勇者であり、
 完走した全てのチームが勝利者。」

寺田陽次郎の言葉は真髄だと思います。

ジャッキー、TERADA、クリステンセン。 生ける伝説やねぇ。

第六十三回 百ルマン! ①

久々のガチ備忘録。読みにくく、楽しくも無く・・・スミマセン。

 

100周年、第91回ル・マン24時間レース。

泣いてしまう位に凄いレースでした。ここ10年以内で言えば文句なしで一番感動し、
白熱し、幸せな気持ちになったレースでした。

あああ、本当にすごかった・・・。


去年、3年ぶりに客が入り、6月開催に戻されたル・マンを見てほっこりしましたが、
内容はタフで、24時間でセーフティーカー1回、FCYはなんと0回だったと記憶して
おります。  走りっぱなしです。


予定されていたプジョーは参加せず、磐石すぎるトヨタがワンツー、カネとロマンのグリッケンハウスがスリーフォー、と坦々した、それでいてピリつくルマンの醍醐味の一つを心ゆくまで堪能できるレースでした。

 

さて100ルマン。始まる前からもうスゴい。
去年おあずけを喰らったワークスプジョー2台。
50年ぶりにプロトタイプをワークスで取り掛かるフェラーリ2台。
無茶苦茶カッコいいキャデラックがアメリカンサウンドを響かせてワークス2台。
カスタマー1台。

そして、我が愛しの君・・・耐久王・・・リビングレジェンド・・・ポルシェが帰って
きました。
キャデラックと同様LMDhなのでペンスケと組んでワークス3台、カスタマー1台。
このポルシェも綺麗ですねー。懐かしの935を更におメカシした感じで大好きです。

 

これらの怪物王女達がバラバラと音を立てながら日曜初日のフリーに雪崩れ込む。
歓声!!
運営、メーカー、チーム、観客、関係者全員が100周年のお祭りを特別なものに
したい、としっかり準備をしてお祝いに間に合わせる。あーもうお腹いっぱい。

 

100th仕様の異様な空気感はその場の全ての生命と物質に作用します。
トヨタとDステーションが大破。特にDステーションは致命的でしたが、奇跡的な手配
と全ての魔法を使い切って決勝に出場しました。   よかった!!!

 

さて予選。24時間セミスプリントと言われる今でも、まぁはっきり言って殆ど重要では
無いと感じますが・・・一応、神速カムイと去年のハートレイの悪魔的な攻めが今年はど
うなるのか、という興味があったのですが、フェラーリが取っちゃいましたね。


BoP。今回急にルマン前に全車調整がかかり、大袈裟に言っている解説者もいるが、
2021年、優勝確実と言われたアルピーヌにも直前に重い調整が課せられました。
今回のトヨタみたいな微妙に重い調整では無く、ハッキリ重い調整がビシッとかけられま
した。  まぁ、それくらい速かったからなのですが。

ハイパーカーを新造してくれたトヨタとグリッケンにヨイショする形でACOが気を利か
せてくれたのです。  政治的ハカライです。

 

モリゾーがスポーツに政治の力が働いてはならない、と言ったが、政治的で無い商業スポ
ーツなんて多分存在しないし、魅力も無い。
特にモータースポーツは最も政治的なスポーツの一つだと思います。
そしてナショナリズムがやや低め。  でも無いか?
まぁ、とにかく、だから面白いと私は思います。

スープラに本来の2JZを積まずに、強力な3Sに載せ変えるのは政治的では無いのか?
他メーカーや冷静なファンは皆思いましたよ、 「そこまでして勝ちたいのか?」
本来のRB26を積んで勝ったGT-Rには敬意と憧れを表するし、町で見かけてもウキ
ウキしましたが、スープラを見たとて侮蔑と嘲笑を向ける外には無かったです。

例え重心が高く、重く、かさ高くとも伝統とロマンの直6で戦うGT-Rをファンに見せた
かったのでしょう。
トヨタも同じやるのならセンチュリーに3S載せて出たら盛り上がったろうに。

ルマンは伝統的に頑張って出場し続ける者に手を差し伸べる風潮があります。
三十余年挑戦し続けて一度も勝てないという他に例が無い、弱すぎるトヨタを何とか

勝たせたいというACOの動きは心に染み入りました。
余りに複雑なモータースポーツの世界。

良くも悪くも政治が無ければ、立ち行きません。


で、アルピーヌ。
自身のミスもありましたが、結果、優勝トヨタの4ラップダウンでした。

それに比べて今年の調整はまさに神調整でした。
優勝フェラーリと二位トヨタは同一周回。
今年のルマンが歴史的に面白かった理由の一つがこのBoP調整です。

もう一つ、それは残り4時間のブレンドン・ハートレイ伝説です。
もの凄かったですね。 4スティント連続アタック!
特に残り4時間を切ってからの8号車からはオーラが立ち昇っておりましたよ。
ワークスドライバーの中でも最も難しい仕事を最高のパフォーマンスで捌ききりまし
たね。  涙が出ました。 マジでありがとうございました!

 

平川選手には来年も絶対出て欲しい!!
彼ほどルマンに向いている選手は居ない。
が、その平川選手をしてあのアルナージュは避けれなかった。
ブレンドンの無線で、知ってた。  それでもなおああなった。
しかし三年目の平川なら今年のあれを避けられる。  何と言うかそういうものです。

 
これはきっと祝福なのです。
一般人には、その存在を感じる事すら許されないルマン24と言う最高神からの先触れ
なのです。
去年平川選手がサルテ(ト)を走るのを初めて見た時から、

「おお、こーれはエエ選手来たなぁ。」   と感激した私の夢を潰さないで下さい。
来年のハイパーポールは平川でキマリよ!
何より平川選手、あなたとルマンの相性は抜群にいいです。

 

でもまぁ、この直前BoP調整が無くてもナチュラルで良いレースが見れたのもまた

間違い無いと思います。
昔のルマンはそうでしたから。  強い者が当たり前に勝つ。

何やったら大差で勝つ。
ただ、近年のP2、GTEの目の眩むような面白さはBoPありきです。
ここ5年、トップカテゴリーで目の眩むような面白い瞬間は一秒もありませんでした。

各メーカーが100周年のお祭りに駆けつけてくれた事と、ここ5年マジで世話になった
トヨタとを天秤にかけた時、ACOは絶妙な匙加減で錬金したと思います。
現にトヨタが勝てる可能性はあった訳ですから。
P2、GTE同様、ハイパーカーにも煌きとヒリつきと痺れが与えられた訳ですから。

 

 

レースの時間。
最高の舞台に出向く淑女62台とドライバー。
先頭2台のフェラーリには申し訳無いが、24時間後に2台の姿は無いと思っていま
した。

プジョーも戦闘力が・・・、特にルマンでの戦闘力となると厳しい。しかし完走はする。

ポルシェも勝つ気で来ているというが、言うて今年は様子見やろ。そして来年はワンツ
ー、からの三連勝やろ。ヒヒヒヒヒ・・・・・
ていうか御大ロジャー・ペンスキーがルマン入りしとるやないか!
マジかよ・・・という事はあるいは・・・

勝負はトヨタVSキャデラック。 一台も落とさなかった方が勝つ。
両方が落とさなかったならば・・・トヨタの勝ちやな。
などと真剣に思ってました。

部分チョイ濡れで幕が開いた一周目、まさにチョイ濡れ区間の第一シケイン立ち上がりで
壁ドンするキャディ!!  ワオ!!!
早々にセーフティーカー出動。

 

ざわざわざわ・・・・

 

40分位して再開。
からの40分位してP2がクラッシュ。も一つP2クラッシュ!GTEもクラッシュ!!
コースの半分位がSZに・・・・それでもコースアウト、スピンもどしどし。
あきまへんで、ちょっと一回落ち着いて下さい。

で、一旦落ち着いたんですが、またすぐにドカンですわ!
P2がGTEをオカマ! 左目を失うP2。右目を失い左後輪が吹き飛ぶGTE。
なになに?? どうしたん、今日みんな??? ああ、100周年か!


そして、悪夢のような雨が部分的に激しく落ちてくる。
あらゆる車両が激しく回転する、はみ出る、激突。
セーフティーカー出動。
約一時間20分後、弱い雨が残る中、セーフティーカーイン!!
直後P2が壁ドン!!

ここでまだ4時間半しかたっていません。
スルスルとスロー走行する美しい車・・・・あっ! ポルシェの6号車ですやん。
右リアパンクしてる。 あわわわわわ。
リアのアッセンとタイヤ交換してシュッと出て行きはりました。  ほっ。

としたのも束の間。 ポルシェ軍団でトップを走っていたジョタの38号車がポルシェ
カーブで大クラッシュ!
デブリを撒き散らしながらピットに帰れて良かったが、ここで初のFCY。

 

FCYが明けてもクラッシュは続き、空は夜に向けて暗くなりはじめます。
そして日没とほぼ同時にルマンは強い雨雲をコースに呼び寄せます。
コースのあちこちで大混乱が起こりますが、レースコントロールはグリーン!

う~ん痺れる。

第六十二回 私の赤いシリーズ

2022  4/20

 

モモーイ榎本温子のネットレイディオ。  「エモエモ90s」
この度、番組の主題歌 「流星モノローグ」 が完成し、ネットでお披露目。


我々オタクのロマンチックで純情な部分 + 宇宙 + 映像がすぐ浮かぶ曲
造り + 頭10秒でグワっと掴む出だし一発の魔法。

というモモーイの真骨頂がゴリゴリに詰った新曲、 ザ・炸裂。


かっこいい歌詞。 よく出来た歌詞。 泣ける歌詞。 元気になる歌詞。
寄り添ってくれる歌詞。
良いですね、お世話になっております。

しかし、同じ生き様、感性を持ちつつ、しかも天才だった者の作った歌詞程に
は刺さりません。

ボーカルの同志榎本温子にも感謝感謝です。
アツツ曰く 「みんなの少しずつの暖かいクリエイター魂と熱い心と優しさ」
で出来ているそうだ。
原版権はアツツがホールドしているぞ!

 


三月に祖母の一周忌と納骨があり、東京からも妹と姪が来ました。
そのついでに昔オブジェとして使用していたテレキャスターがあるが要るか?
と言う話になり、何となく 要る と言ってしまった。

私史上最悪のコンディションと汚さを兼ね備えたソレは最早楽器ではなかった。
流石は元オブジェ。

みっちり一ヶ月チョイを費やしてコツコツと分解、清掃、調整をしました。

日々のメンテがしっかりしている私の所有機は当然このような事態に陥る事が
ありませんので、こんなにも手をかけたギターは後にも先にも此奴だけとなる
でしょう。
既に愛着があります。

新生赤いテレ!!  いざテンダーへ持ち込み、試験飛行!

・・・・・・・・・うーん・・・まだまだ調整不足と言う事で。


とても堅実な良い楽器だとは思いますが、色気が殆ど無いです。
十年間、楽器風置物として。その後十四年もの年月をケースの中で眠っていた
と言う事もあるでしょう。

ルックスが最高ですし、フロントにニセPAFを載んでいるのも最高です。
何年もかけて仕上げていきたい可愛さがあります。

機種や年式、性能に関係無く、その個体が独自に持つ魅力。 相性。
これはとても大事な事だと思います。

見た目ポンコツで手もかかるが、基本タフ。
本人はモタついていると感じ、歯軋りしながらゴールするとしっかりタイムは出
ている。 という不思議な相性だった赤い愛車を思い出させる赤いギター。

長い付き合いになりそうです。

 

第六十一回 おかえりメルボルン

2022  4/20

 

 

オーストラリアGPが三年ぶりに帰ってきた。
やはり素晴らしい!
第三戦ですが、バーレーン、サウジという世界屈指の退屈GPで開幕しました
ので、やっと目が覚めた!  ついに開幕した!  といったところです。

いやぁ、最高です。
オーストラリアGP史上最多の観戦人数という事で、本国でも待ちわびた感が
数字になって表れました。

コースレイアウトの変更がコレまた絶妙で、ちょっとした事でこんなにも大きな
効果が出せる!!  のお手本の様な変更でした。

大幅変更の新規格マシン達の 「今」 の正体も晒されて興味深かったです。


去年は濃密でドラマチックでモータースポーツの醍醐味を存分に味わえる最高の
シーズンになる筈が、最終戦のラスト一周で2021イヤー全てがドブに沈むと
いう、二度と思い出したくない、確実に多くのファンを失ったであろう年になり
ました。

私個人、そのクズ判定のオコボレに与ったマックスやレッドブルを冷ややかに見
てしまいます。
彼らに罪は無いし、事実2021ブッ千切りだったのに。
1ミリも祝福出来ないどうしようもないダメマインド。

開幕からこっち、レッドブルにトラブルが連発し、フェラーリルクレールが快
進。
溜飲が下がる。

クズ判定の主謀者のクビも刎ね飛んだ。
溜飲が下がる。


フェラーリ、去年も良かった。
成績は振るわず、監督もアッパッパーだが 「フェラーリ」 の全体が良かっ
た。
雰囲気や走るマシンに色気や惹き付ける何かがあった。
トップ二人に注目しながらも、ついついフェラーリに目が行く。
フェラーリメモリアルイヤーの2020はそこまで目が行かなかったのに。

相手はレッドブルメルセデス
最強二角が恐ろしい勢いで追いついてくるのは目に見えてますからな。
このままでは済まないでしょうな。
終盤マクラーレン、アルピーヌに飲み込まれたりしてね。

フェラーリと言えば昨年のWEC最終戦、GTプロのチャンピオン競いでトップ
のポルシェを追突スピンさせるもノーペナルティ。
逆にトップに立ったフェラーリがそのままゴール。
チャンピオンシップはフェラーリに・・・・・  クソが!!!


ハースww
ポンコツのグロジャンが去り、ガラクタのマゼピンが入る。
漫画のようなハースチームの迷惑ラインナップだったが、マゼピンを出し、マグ
ヌッセンを再起用。
遂に真っ当なボトムチームとしてサーカスを回る事になった。
何年かかっとんねん!


とにかく、色々な、様々な、要因で今年は面白くなるのは目に見えていました
が、今のところ非常に私寄りなシーズンなので、ごっつぁんイヤーになるかも。


超大幅なルール変更で当然散らかり放題散らかっています。 今の所。
当然です。
これが長引けば長引くほど私的には面白いですが、トップカテゴリーなのでそう
はならないでしょう。
と言う事で雨が待ち遠しいです。 18インチのウェットタイヤ、つーか此度の
マシンでの雨がどういうものなのか。 まぁ普通なんでしょうが、早く見たい!


結構2022レギュレーションで初っ端ヤバめのチームもあるので、それに合わ
せてルール改正される可能性がありますが、 絶対やめて欲しいww


去年が去年だけにファンは運営を極めて冷徹に見ている。
フィーバー  熱気  フォルツァ で出来ているエフワン。
ボケーっと熱気に集中したいのに、運営がやらかさないかと冷ややかによそ見を
して見張らなければならない。


天上でチャーリーはどう見ておられるだろうか。

第六十回 音の風景

2022  3/9

 

正月に衝動的にウォークマンを買ってしまった。
私自身二台目のウォークマンです。

ポータブルカセットプレイヤーは東芝と松下を渡り歩き結句、本家ウォークマン
は買わず終い。

一台目ウォークマンは・・・
ある時日本橋をブラブラしていると、MDウォークマンが店頭で大々的に売り出
されていました。

あらゆるラジオ番組を録音しまくる病気に罹っていた私はロングプレイ(4倍)
という魔法のように長大な録音時間とペラペラに薄いメディアに永遠を感じ、
MD、CD、チューナー、カセット一体型ミニコンポを導入し、バリバリとエア
チェック人生を謳歌しておりました。

そんな折のMDウォークマン接近遭遇。
MDウォークマンか・・・要るか??
いや、要らんやろう・・・
えらい綺麗なブルーやな。   ん、MZR900??
おおお、ワシの大好きなソニーのMDR900ヘッドホンと近いやんけ。
しかし、綺麗なブルーやなぁ。    ソニー・・・900・・・
よし、買いやな。

しかし、ほとんど使う事なく綺麗なまま今も手元にあります。
年に数回遊びますが、メカ音が意外に大きい音がしてカッコイイです。


今回買ったウォークマンは最低スペックの激安仕様です。
音は隔世の感を全く感じれないショボい音です。
しかし逆にあのレベルの音をたった320Kbpsで出せる技術はまさに魔法です。

12年前、友人のポータブルMP3プレイヤーを聞かせて貰って、こんなガラク
タ以下のゴミが数万円する事に青ざめたのはよい思い出です。

アルバム97枚入れてまだ3ギガのお釣り。
いっそ128Kbpsで入れ直してアルバム300枚オーバーにするか。

我ながら良い買い物をしましたぞ。

 


狐か狸か。

ロシモフの新譜が素晴らしい。
カムオン!!フィールザモンキー!! とほぼ同時に購入したのですが、この二
枚をセットで聞くのが今、流行っている。  楽しい。


たぬき顔。
私が好きな女性の顔ジャンル。
他に「好きな顔が偶然エラ張り度高し」や「南米アーモンド目軍団」、「東欧冷
血風美人列伝」 等がありますが、またの機会に。


たぬき顔。(二回目)
坂口良子様  石野真子様  井上喜久子様  石原さとみ様  杉浦日向子
富田靖子

クロエ・モレッツ様  アン・ハサウェイ様  ブリット・モーガン

異論は認める。
しかし私にとってこのラインナップは外せない。

特に金田一坂口良子さんは金字たぬきとして全てのたぬき顔の基準としてもら
いたい。

坂口さんを100たぬき  とする訳です。

「ああ、彼女はとても魅力的だよ。 でもたぬきで言えば80だよ。
 わかるよね?  100が坂口さんなんだから。
 え? たぬきが重要かだって?  今そんな話してないでしょ。」


もっと居るハズだ。
もっとしっかり調べて私のたぬき顔を見つけ次第追記していきます。

すんごい興奮してきた。

第五十九回 ボイシス

2022  1/22

 

米製テレビドラマが割りと好きで、当たりを引けば全シーズン見ます。
まぁ、なかなか当たりませんが・・・
中でも警察モノ犯罪モノは製作数が多いのか、私が好きなのか、一番よく見てい
ると思います。

日本のTVドラマが割りと苦手で、部長刑事、はぐれ刑事純情派科捜研の女
踊る大捜査線、相棒あたりもチラ見止まりで終わりました。

昔の記憶では、トミーとマツ西部警察太陽にほえろ!なんかは好きだった記
憶があります。

一方、隠密同心、大江戸捜査網鬼平犯科帳は大人になって見返す位に今も大好
きです。


海外ドラマ、昔は深夜か昼の2時あたりによく放送されていたと記憶します。
そんな頃からの記憶から、警察犯罪モノに絞って・・・

刑事ハンター
ナッシュブリッジス
コールドケース
ロウ&オーダー SVUの方
ネイビーファイル
クローザー
メジャークライムス
ボーンズ
NCSI
CSI
CSIマイアミ
クリミナルマインド
シカゴPD
デクスター・モーガン

うーん、まだ有りそうですけど思い出したら書き足しましょう。


今回、リゾーリ&アイルズというバディものを見始めたのですが、面白さはソコ
ソコなのですが、私、ボストンマサチューセッツを舞台にした映画やドラマとは
縁遠く、大好きな 「イコライザー」 以外記憶に無いので、これだけでも大変
貴重です。

あと、何が何でも全部見ようと決めた理由が、主演二人の声を吹き込むのがパク
ロミさんと井上喜久子さんだからです。
このお二人が絡んだ記憶が余り無いですし、ましてメインでしっかり絡んだ記憶
となれば、個人的に皆無です。
ていうか、主演の二人をアテている訳ですからアルテマ声優二人が喋りまくる訳
でしょう。  フッフッフ・・・ねぇ?

いや、まぁ、そりゃ、いくらレジェンダリィ声優を起用しようが本がツマらんか
ったら流石に見れませんが・・・・
ところがコレ、面白い。
というか昨今の練りこまれた警察犯罪モノとは良い意味でズレていてイイ!

異常犯罪や残忍な犯人は出てくるのですが、ペロっと捕まって終わり。
射殺して終わり。  何故、何人、背景、一切無し。

何といいますか、私は好きです。

強引な脚本により生まれたシチュエーションからの大惨事や、捜査の決定打や事
件のカラクリの解き明かしが大雑把な時もしばしばです。
人間関係もイキナリ現れたり始まったりした人物が一話から数話でシュッと消え
去る事もしばしば。 まぁ、ある意味見易いこと。
とにかく、一話完結の美学をどこまで突き詰められるか。 これですな。


各キャストの細かい設定、例えば持病、クセ、トラウマ、性癖、もう一つの顔、
依存症等が今のところほぼ無く、それに絡めたシナリオも一つくらいしかありま
せん。

事件解決への二転三転も無く、これも今は逆にしっくり気持ちイイですね。
ズバッと参上 ズバッと解決!

とにかく色んなものに頼らず、ひたすら主演二人の行動と魅力だけで押し切るパ
ワー型のドラマですな。 知らんけど。
これを7シーズン突き抜くとなると、それはもう最強クラスの声優二人をバッテ
ィングするしか無いですよね?  有り難い!  最高!!

彼女達の様なレベルの高い吹き替えの場合、一周見終わったらオリジナル音声で
見返します。
結構色んなパターンがあって面白いです。  例えば・・・

声優自身の声力と演技力をフルに回転させて魅せる吹き替えにする、悪く言えば
オリジナル無視。 とか・・・
オリジナルの声色、話し方のクセ、舌打ち等の口音、息遣い、演技に徹底的に寄
せるか・・・とか。 その中間とか・・・
訳台本ぐるみで声優共々新しい世界を構築する原作レイプ・・・とか。

イズレにせよにはピンキリで奇跡的に何でも上手い人がいますが、個人的には異
様なまでにオリジナルに寄せる方が燃えます。

一番悔しくて嬉しい瞬間、それはエンディングやエンドロールで完全に予想が外
れる、或いは予想外の出演名を見た時です。
もう今は大丈夫ですが、井上さんには何度も外しの機会を与えていただきました

色々予想しながらエンディングを見て  ○○役 井上喜久子 を見た瞬間、仰け
反りながら 「それは無いわ!」 と何度叫んだ事か。
幅の広さと引き出しの多さが凄すぎます。

個人的にパクロミさんのベストアクトはキルラキルの羅暁ですね。
第一話見た瞬間私にとって最高レベルのアニメでしたが、中終盤、いや・・・
終盤の羅暁でこの作品は最高なアニメーションなだけで無く、私に新たな価値観
や指針を見出させてくれました。
なにしろ、カッコ良すぎるんだよ!!  羅暁!!

井上さんは、難しいなぁ。
ベルダンディか、ザ・ボスか・・・うーん。   全部、かな。  アハ。
いや、マジで凄くて、お手上げ。 大好き。

 

 

祇園精舎の鐘のこぉ~え    諸行無常の響きぃあぁ~ぁり
沙羅双樹の花のいぃ~ろぉ   盛者  必衰の理を  あらわぁ~すぅ
う~ う~ う~  うう~~~

図らずも腰が抜けた。
声と音の力。
次の瞬間涙が溢れる。
何度と無く読み、聞き、口ずさんだ歌なのに今までに無く重厚で更に深い感動に
脳が震えました。

悠木碧。  悠木千帆では無く、悠木碧

とにかく豪腕。 声の力と技術の力が強すぎて、いちいち目が眩む。
よしこ
まどか
キノ
タッツン
香坂秋穂
ビクトリカ
ライバるん
クレマンティー
ブギーポップ

パッと出るだけでもこんなに。  まだまだある。


川澄綾子さんや福圓美里さん系の、張った時に喉が独特にゴロゴロしはる声帯の
声優が好きです。
悠木さんはお二人程ゴロゴロしないちょいゴロさんです。

いえ、そんな事よりもクレマンティーヌ全般やよしこ第九話の
高速「ナハハ、アハ、アハハ、アハハ」  や、
キジバト調「ハーハーハーハッ、アハアハアハァアーァハ」  等の
エキセントリックアクションは完全に悠木さん独自の持ち味です。
佐藤利奈さんのラブリープリンセスと悠木さんのよしおとの一連の絡みは永遠の
輝き。
この無限光は私が死ぬその時まで照らし続けてくれるでしょう。

そもそも、ビクトリカの 「それでこそ死神だ」 の様な中二っぽい演技をする
時の悠木さんの声からも単にクサさを感じるだけに留まらず、新しい可能性や格
好良さを感じました。

そしてまどかやタッツンのような演技でもここぞ! という時に悠木さん独自の
持ち味をしっかり乗せて震え上がらせる。
月並ですが紛うこと無き天才です。

此度の平家物語、まだ第一話しか見ておりませんが、悠木さんの新たな1ページを
体験出来る喜びと、悠木年表に於いて、要所要所で生まれる歴史的作品が今作で
更新される予感にザワザワが止まりません。

第五十八回 The strong one

2022  1/10

 

ストロング金剛さんが亡くなられました。

我が家にはプロレス好きが一人も居らず、私自身もその魅力がわからなかったの
でプロレスラー時代のストロング小林や小林省三という名に馴染みがありません

テレビのバラエティで 「うおー」 みたいな感じで出て来るのとあんまり何を
言ってるのかわからないのが面白い、というのが最初でした。

その後も何かとテレビで拝見し、見た目の顔、体といい声といい、インパクトの
塊みたいなおっさんですから、一生記憶に残る訳です。

そして、もう一つ一生記憶に残る理由があります。
この人から溢れる 謙虚さ 真面目さ 優しさ です。
まさに溢れんばかりの。

おどかしたり、威嚇的なキャラや怪力キャラの小林さんしか見ていないのに、
並々ならぬ繊細さや小心さを感じたのです。


私は全聴サイキッカーですのでプロレスに関する知識と話題は勝手に入ってくる
訳です。
生涯でたった一度だけ生でプロレス観戦した事もあります。
ハヤブサ選手の信じ難い飛翔術を見てド肝を抜かれました。

しかし、しかしながら・・・
プロレスラーと知ったのは後々ですし、彼のファイトを見た事はありませんが、
私が最も尊敬し規範とするプロレスラーはストロング金剛です。

ご冥福をお祈りします。