第四十五回 ギターナロマンティカ

2021  6/24  

 

A 「伝説のギタリスト再び。っつってねー。」

B 「何なに? どうしたの急に。」

A 「うん。 前に言ったろ? 俺がニコ生やっててさ、そんでやめちまって、
   ついでにニコニコ離れしちゃったっつって。」

B 「あー、はいはい。」

A 「そんでもさ、ちょっと間空いちゃうと、懐かしくなったりしたもんだか
   ら、よく見てた人達を見に行ったりはしてたのね。」

B 「ほう。」

A 「そしたらさぁ、結構みんなやめてて。  コミュニティも消えて
   て・・・」

B 「爆破ね。」

A 「そうそう。 俺はさぁ、爆破しなかったの。 
   もうやるつもりはねぇんだけどさ、まぁ記念っつーか。
   そもそも小さすぎるコミュだったからさ、爆破する意味も理由
   もないからね。
   あと放送は本当に楽しかったから、記念碑? 墓石? 的な。」

B 「てか爆破して別アカでやってた人も居んじゃねーの?」

A 「かもね。 でも結構探しても見つかんなかったし、俺が見てた人達って俺
   とは比べもんになんねぇ位コミュレベル高くて健全だったからさ、爆破し
   てイチから作るって考え難いんだよ。」

B 「そういやお前さん、何の権限も無かったよね、レベル低過ぎてww」

A 「何もだよ。  アンケートとかやりたかったなぁ。
   まぁ、ウチがもしレベル上がってたらさ、目ェ付けられてBANだよ。」

B 「ww  でもさ、いくら過疎弱小とは言えあんな放送を約4年間もやれ
   た訳じゃん。 だからコイツ実は運営に気に入られてんじゃねぇか?
   って割と本気で思ってたよ。」

A 「うん・・・  あともし俺が運営の人間で俺の放送見たら人の目に
   触れ難く細工すんね。  人いっぱい来たら荒されんじゃん、
   あんな放送ww
   きっとメンバーも増えないように調整してくれてたんだよ。」

B 「運営が楽しむ為にね。 ってバカヤロウ! どんだけだよテメェww
   もしそうだとしても、あんなメンバー数で何年も続ける変態性に賭け
   られるかよ。誰も居ねぇのにベラベラ喋り続けれんのはせいぜい
   一ヶ月だよ。」   
   
A 「いやいや一ヶ月出来りゃあ鉄人だよ。
   そんで話戻るけどやめた人達の中でも特に特別な人ってのが少し
   だけど居てさ。」

B 「あー。 そゆことね・・・  モネさん?ww」

A 「そうそうww
   でもやっぱ当然だけどさ、ニコニコで繋がってるだけだからさ、
   どうしようも無い訳ね。
   実際にはどうしようも無くはなかったんだけどさ。  教室やって
   らっしゃるからね、調べるところまではしてんのよ。」

B 「こえーよww」

A 「これがさ、すんげーわかり易く辿り着いた情報なら、すんなり電話
   とかしてたと思うんだよね。
   でもタマタマ、限定放送の時に聞いちゃった本名で調べて辿り着
   いた情報だからさ。 グーグルマップでお家を見る所でやめた。」

B 「てめぇ素質あんなぁ、 随分。  自首してくんない?
   まったく・・・   でもさ、モネさんとはかなり親しくなかった?
   数少ない常連の一人だったしww」

A 「うん。 自分で言うのも何だけど、お互いがお互いの放送を
   かなり楽しんでたよ。」

B 「まぁー クラギ勢の中でも頭百個分は抜けてたわなー。
   実質プロみたいなもんだから、ガチ勢でプロによる犯行だったよな。」

A 「彼のお陰で、特に日本のプロギタリストとリスナーのレベルが異常に
   低い事を思い知ったよね。」

B 「好き好き以前の到達せねばならない最低限が低過ぎらぁーわな。」

A 「あん頃はさ、モネさんに近いプロをよく探してたんよな。
   音源ほしいからさ。」

B 「クラシック界隈のTOP評価とお前さんの好みのかけ離れ具合
   といったら無いものね。
   やっと見つけたバイオリニストが、成長か奏法変えか楽器変え
   かわからねぇけど、化けちゃって、聞けなくなった時のお前さん
   の顔ときたら無かったぜ。」

A 「タマタマかも知んねぇ。  でも、今は、世の最適解と俺の好みは
   一致しないって決めてるよ。 俺から合わせねぇと。
   っていうかそもそも居るかんね、この人さえ居ればいいっていう
   バイオリニストが。四人も! いや五人か? まぁいいや。」

B 「ギタリストは難航したよなー。クラシックギターの知識が低く低く
   だかんねー。  イェペス一枚とパガニーニくらいだもんな。
   演奏者への興味も知識もほぼゼロだったよな。」

A 「でも有り難い事にモネさんの放送で随分と知識っつーか、沢山の
   良い曲を教えてもらってさ。
   そんでもギタリストってなるとなかなか・・・  福田さんくらいかな
   CD買ったの。  ブロウェルのやつ。」

B 「酒のんでるやつ?」

A 「そうそう、めちゃくちゃ良かった。
   でもさ、他のは買って無いや・・・
   あのー、俺、いまだにそうなんだけどさ、一番はアルハンブラ
   思ひ出なの。」

B 「へぇ~、  いいじゃない、別に。」

A 「何か決まってんのね。 俺の一番良いアルハンブラの速さ、強さ、
   強弱、トレモロ具合、ドラマ性、吸うトコ吐くトコ・・・とか何か他一杯
   ね、勝手にww  決まってんのw」

B 「お前弾けんの?」

A 「弾けない・・・ てか一切弾けないww」

B 「wwww」

A 「それを越えてきたの! モネさんのアルハンブラ!!」

B 「ほぇーー・・・   凄いね。」

A 「凄い。  もうこうなりゃ基準はそこじゃん。モネハンブラじゃん。
   そうなると福田さんでも違うし・・・アレだよ、馬鹿な事言ってんだよ
   。同じな訳無ぇし、何で色んなギタリスト楽しめないの?って話なん
   だよ。 その辺はもう、俺は・・・ダメなんだね、モネハンブラ探す方
   がいいの。」

B 「うーん。 確かにお前らしくないよね。」

A 「でもほら、いたんだよ。 ね?
   有り難い事だよ。  Ana Vidovic。」

B 「意外って言ったらあれだけどさ、あんなTOP勢に居るとは思わな
   かったよね。 どう言ったらいいんだろ。
   モネさんって最高だけどさ、尖んがってんじゃん? 俺らの勝手な
   印象で。 で、となると、クラギのTOP勢なんて大体アレだろ?
   超ウマくてお綺麗な演奏だけど尖んがってはいないよねー、
   必要無いもんねー。 みたいな。 これもまた俺らの勝手な
   印象だけど。」

A 「うん。  でもそれ半分半分じゃね?  あながちだと思うよ。
   Vidovicみたいなシャープネス、今ん所見つけれて無ぇし。
   彼女はさ、悔しいけどモネさんの良い所を全部持ってて、しかも
   プラス要素がある。  これはねぇ、本っ当ぅに悔しい!」

B 「うん・・・・  何が?  ってかお前誰?」

A 「モネファンだよ。  で、その偉大なモネさんがユーチューブで
   レッスン動画や演奏動画を上げてらっしゃるんだよ。
   ホント嬉しいわ。」

B 「ライブ配信やって欲しいね。」

A 「やってほしいな。 でも今は満足だわ。
   ガッチガチの曲はほぼ無いんだけどさ、あの人のロジックって
   本当に凄いと思うんだ。」

B 「昔、コミュ限でほんのちょっとだけガチ教室風の、 何て言うの?
   こういう事やってます的な放送の時にヒックリ返ったよね。」

A 「俺、あん時の放送のアレ、  いまだにやってるからね。
   いやぁ・・・ 久しぶりに話をしてぇなぁ。
   一線を越えてしまったギタリストっていうのかな・・・
   プロでも全員じゃあ無い、 一線を越えてしまった音を出せる人?
   ああ、何言ってんのかわかんねぇ。
   プロじゃ無い人で初めて出会ったのがモネさんでさぁ。
   なんか涙でてきたわ。
   プロみたいなもんだけどさ、 あんな音を出す人が日本にも
   ・・・っていうかニコニコなんかに居てさ、 出会えて、 もう本当
   に影響受けて、ただただ嬉しくってね。 凄いなぁ、もう。」

B 「うーん。  今も全っったく色褪せてないしね。」

A 「いやいやいや、 違うだろ! まぁっっっっっっったくだよ!!!
   色褪せるどころか、  もう、 あれだよ。」

B 「なんだよ、 もういいよ。  
   あとあれだね、 やっぱビール、今でもガブガブ飲んでんのかな?」

A 「動画だかんね。 わかんないし、わざわざ録画前にべろべろになる
   訳ねぇからあれだけど。 生放送の時のあの飲みっぷりは楽しかった
   よな。  あれだけ酔っぱらって、その辺の上手いって評価のヤツの
   真剣演奏より上ってのが、もう、腹かかえて笑えたよなww」

B 「あーあ、粉々じゃんっつってなwwww」

A 「立つ瀬が無ぇよな。     まぁ、結局そういう事なんだよな。」

B 「ところでお前もさぁ、これを機会に一曲くらい弾けるようになんなよ。」

A 「そう言われると思ってね、駅前の質屋にクラシック有ったら買おうと
   思って行ってきたの。
   そうしたらね、あったの7000円で。」

B 「おっと、 やる気だね? どうも。」

A 「うーん、でもね、 7000円か・・・  っつって。
   7000円だったら・・・ ねぇ?  
   そんでまぁ、結局コレ買ってきちゃったよ。」

B 「なるほど・・・手前ぇのそういうブレねぇ所は評価に値すると思うよ。
   ・・・ラガブーリンか、  へぇー。    まぁ随分とご無沙汰だわ。
   まぁ、あれだ、・・・どうせギター買っても弾けねぇんなら仕方ねぇ
   からな・・・    おっといけねぇなww もう口ん中が洪水だよw
   よぅし、じゃあ早速一杯やろうじゃあねぇか!   なぁ。」


AB 「モネさんに乾杯!!!」