第十一回 食の偏差値

2018 12/30  

 

ようやく手に入れた自由と共に其の人は旅に出る。

其処に居場所が無くなったのか、

或いは其の居た場所自体が無くなったのか。

何も無い只白い雪道を一歩一歩、

振り向かずとも胸躍る、己が意志で標した一歩一歩を確実に感じるから。

だがやがて、道は薄らいでゆき、

前に進んで行く事以外に一歩を踏み出す理由が解らなくなっていく。

彷徨う様に只前へ、自由だけを抱えて只々前へ。

薄らぐ意識の中、ぼんやり遠くに丘が見え、前へ進む理由が帰ってくる。

幻覚を見るかのように丘の先に希望を託せば、

暫らくぶりに心が動き、硬直し切った顔全体の筋肉が緩む。

疲れ切った心と体をなだめ透かして、温めた自由が孵化するであろう渇望の丘頂へ。

頂からの風景の余りの美しさに目を奪われ立ち尽くす。

だが次の瞬間、己が心に呼び戻され、半ば絶望する。

眼下に映る道なき広大に。

只々白いだけの不毛に。          

そして夢にまで見た光景を前に、踏み出す一歩がまるで見つからぬ自分に。    

懐の自由がこちらを見て嘲笑う。

自らの意志で絶望する私の不自由さを・・・。

 

これは6年程前かしら、アタシがある演奏を聞いた時に受けた感覚を詩にしたも
のなのね。

とまぁ、こないな感じで詩やら感想文なんかを色々書いては保存して読み返して
はニヤついてまんねんけど、やっぱり書くいうのは楽しおまんな。

上の詩 (詩って言わせて下さい、お金払いますから!)は一発書いて、一回手
直ししただけの珍品なんです。

と言いますのも私はザーっと書いてチョコチョコ直して、大きく変えてもう一回
全体を見直して次に進むっていう感じで書くんですが、これはネットのモノカキ
講座なんかでは一番アカンタイプの書き方の見本です。
全くその通り。
知ってたけど改めて言わんといてって思いました。
何年も書き続けている長編は完成しない事が目的かのように直し続けています。
でも本当に楽しい!


私の知るベーシストはこの辺がパチっと凄い。
ザーっと2000文字程度のメール文章でも流れるように一気に読ませて、読後
に内容がジワーっと染み込んでくる。
無駄がなく、緩急があり、ジェットコースターの様。
これですわ!
本人はスマートフォン片手にしゃしゃしゃーっと思いついたままに打ったメール
をそない大層に言われてもねぇ(失笑) くらいのもので、この差が文才とは何
たるかを如実に語っているものであると認識いたし候。


秋に限らず一年中食欲と性欲が高く、何かを食べている時は本当に幸せです。
いい年して立派に稼いでいる訳でも無いクセにエンゲル係数はいっちょ前だと思
います。
パチンコ、フーゾク、飲酒関連の娯楽、に価値を見出せず、ライブスペースでの
生演奏とそれを見聞きしながらの酒くらいが娯楽出費の私なので毎日の食事とオ
ナニーに力が入るのは当然かと思います。


サイゼリヤが大好きです。
バッファローモッツァレラ二枚とトマトとチーズのサラダWサイズを食べるのが
好きです。

横綱ラーメンが好きです。
ラーメン大盛り、ネギ抜きを食べるのが好きです。

すきやき弁当が好きです。
生卵5~10個にヒタヒタして食べるのが好きです。

パスタ(フジッリ)が好きです。
300g茹でたものをオリーブオイルとデルモンテトマトケチャップだけで炒め
たものを平らげて動けなくなるのが好きです。

塩昆布が好きです。
巨大どんぶりに松前屋のとこわか切り落としを7~10枚敷いた上に白飯500
gを盛り、熱湯を並々かけて10分待ったものを頂き、そのあまりの消化の良さ
に2時間後に空腹になるのが好きです。

しじみの味噌汁が好きです。
大鍋で拵えてガブガブ飲み干すのが好きです。

蟹、はそれ程好きではありませんが、蟹すき後の雑炊が天下一品です。
蟹を少ししか食べなかった分、雑炊の殆どをこの小姓めが頂戴仕るのが好きで
す。

海老、は大好きです。
ブラックタイガーを40匹を買ってきて、全てフライにし、エビフライだけで満
腹になろうとして全て食べ、ちょっと気持ち悪くなりましたが、幸せでした。

メイタカレイが好きです。
大きくて新鮮なこれを焼いたものが好きです。
背中?のペケにうっとりしながら2、3枚食せたら天国です。

フランスパン(バゲット)が、貝類が、とうもろこしが、じゃがいもが、アーモ
ンドが、鯛が、鯖が、しいたけが、こんにゃくが、うどんそばが、粉モンが、タ
イカが、ふじ系りんごが、巨峰が、バナナが、たらこが好きです。


ミーの最後の晩餐???

昔から決まっていて、今の所変わっていません。

しじみ汁でお願いします。