第五十九回 ボイシス

2022  1/22

 

米製テレビドラマが割りと好きで、当たりを引けば全シーズン見ます。
まぁ、なかなか当たりませんが・・・
中でも警察モノ犯罪モノは製作数が多いのか、私が好きなのか、一番よく見てい
ると思います。

日本のTVドラマが割りと苦手で、部長刑事、はぐれ刑事純情派科捜研の女
踊る大捜査線、相棒あたりもチラ見止まりで終わりました。

昔の記憶では、トミーとマツ西部警察太陽にほえろ!なんかは好きだった記
憶があります。

一方、隠密同心、大江戸捜査網鬼平犯科帳は大人になって見返す位に今も大好
きです。


海外ドラマ、昔は深夜か昼の2時あたりによく放送されていたと記憶します。
そんな頃からの記憶から、警察犯罪モノに絞って・・・

刑事ハンター
ナッシュブリッジス
コールドケース
ロウ&オーダー SVUの方
ネイビーファイル
クローザー
メジャークライムス
ボーンズ
NCSI
CSI
CSIマイアミ
クリミナルマインド
シカゴPD
デクスター・モーガン

うーん、まだ有りそうですけど思い出したら書き足しましょう。


今回、リゾーリ&アイルズというバディものを見始めたのですが、面白さはソコ
ソコなのですが、私、ボストンマサチューセッツを舞台にした映画やドラマとは
縁遠く、大好きな 「イコライザー」 以外記憶に無いので、これだけでも大変
貴重です。

あと、何が何でも全部見ようと決めた理由が、主演二人の声を吹き込むのがパク
ロミさんと井上喜久子さんだからです。
このお二人が絡んだ記憶が余り無いですし、ましてメインでしっかり絡んだ記憶
となれば、個人的に皆無です。
ていうか、主演の二人をアテている訳ですからアルテマ声優二人が喋りまくる訳
でしょう。  フッフッフ・・・ねぇ?

いや、まぁ、そりゃ、いくらレジェンダリィ声優を起用しようが本がツマらんか
ったら流石に見れませんが・・・・
ところがコレ、面白い。
というか昨今の練りこまれた警察犯罪モノとは良い意味でズレていてイイ!

異常犯罪や残忍な犯人は出てくるのですが、ペロっと捕まって終わり。
射殺して終わり。  何故、何人、背景、一切無し。

何といいますか、私は好きです。

強引な脚本により生まれたシチュエーションからの大惨事や、捜査の決定打や事
件のカラクリの解き明かしが大雑把な時もしばしばです。
人間関係もイキナリ現れたり始まったりした人物が一話から数話でシュッと消え
去る事もしばしば。 まぁ、ある意味見易いこと。
とにかく、一話完結の美学をどこまで突き詰められるか。 これですな。


各キャストの細かい設定、例えば持病、クセ、トラウマ、性癖、もう一つの顔、
依存症等が今のところほぼ無く、それに絡めたシナリオも一つくらいしかありま
せん。

事件解決への二転三転も無く、これも今は逆にしっくり気持ちイイですね。
ズバッと参上 ズバッと解決!

とにかく色んなものに頼らず、ひたすら主演二人の行動と魅力だけで押し切るパ
ワー型のドラマですな。 知らんけど。
これを7シーズン突き抜くとなると、それはもう最強クラスの声優二人をバッテ
ィングするしか無いですよね?  有り難い!  最高!!

彼女達の様なレベルの高い吹き替えの場合、一周見終わったらオリジナル音声で
見返します。
結構色んなパターンがあって面白いです。  例えば・・・

声優自身の声力と演技力をフルに回転させて魅せる吹き替えにする、悪く言えば
オリジナル無視。 とか・・・
オリジナルの声色、話し方のクセ、舌打ち等の口音、息遣い、演技に徹底的に寄
せるか・・・とか。 その中間とか・・・
訳台本ぐるみで声優共々新しい世界を構築する原作レイプ・・・とか。

イズレにせよにはピンキリで奇跡的に何でも上手い人がいますが、個人的には異
様なまでにオリジナルに寄せる方が燃えます。

一番悔しくて嬉しい瞬間、それはエンディングやエンドロールで完全に予想が外
れる、或いは予想外の出演名を見た時です。
もう今は大丈夫ですが、井上さんには何度も外しの機会を与えていただきました

色々予想しながらエンディングを見て  ○○役 井上喜久子 を見た瞬間、仰け
反りながら 「それは無いわ!」 と何度叫んだ事か。
幅の広さと引き出しの多さが凄すぎます。

個人的にパクロミさんのベストアクトはキルラキルの羅暁ですね。
第一話見た瞬間私にとって最高レベルのアニメでしたが、中終盤、いや・・・
終盤の羅暁でこの作品は最高なアニメーションなだけで無く、私に新たな価値観
や指針を見出させてくれました。
なにしろ、カッコ良すぎるんだよ!!  羅暁!!

井上さんは、難しいなぁ。
ベルダンディか、ザ・ボスか・・・うーん。   全部、かな。  アハ。
いや、マジで凄くて、お手上げ。 大好き。

 

 

祇園精舎の鐘のこぉ~え    諸行無常の響きぃあぁ~ぁり
沙羅双樹の花のいぃ~ろぉ   盛者  必衰の理を  あらわぁ~すぅ
う~ う~ う~  うう~~~

図らずも腰が抜けた。
声と音の力。
次の瞬間涙が溢れる。
何度と無く読み、聞き、口ずさんだ歌なのに今までに無く重厚で更に深い感動に
脳が震えました。

悠木碧。  悠木千帆では無く、悠木碧

とにかく豪腕。 声の力と技術の力が強すぎて、いちいち目が眩む。
よしこ
まどか
キノ
タッツン
香坂秋穂
ビクトリカ
ライバるん
クレマンティー
ブギーポップ

パッと出るだけでもこんなに。  まだまだある。


川澄綾子さんや福圓美里さん系の、張った時に喉が独特にゴロゴロしはる声帯の
声優が好きです。
悠木さんはお二人程ゴロゴロしないちょいゴロさんです。

いえ、そんな事よりもクレマンティーヌ全般やよしこ第九話の
高速「ナハハ、アハ、アハハ、アハハ」  や、
キジバト調「ハーハーハーハッ、アハアハアハァアーァハ」  等の
エキセントリックアクションは完全に悠木さん独自の持ち味です。
佐藤利奈さんのラブリープリンセスと悠木さんのよしおとの一連の絡みは永遠の
輝き。
この無限光は私が死ぬその時まで照らし続けてくれるでしょう。

そもそも、ビクトリカの 「それでこそ死神だ」 の様な中二っぽい演技をする
時の悠木さんの声からも単にクサさを感じるだけに留まらず、新しい可能性や格
好良さを感じました。

そしてまどかやタッツンのような演技でもここぞ! という時に悠木さん独自の
持ち味をしっかり乗せて震え上がらせる。
月並ですが紛うこと無き天才です。

此度の平家物語、まだ第一話しか見ておりませんが、悠木さんの新たな1ページを
体験出来る喜びと、悠木年表に於いて、要所要所で生まれる歴史的作品が今作で
更新される予感にザワザワが止まりません。