第六回 声の遺産

2018 9/3  

 

アレサフランクリンがお亡くなりになって、ううむと思いながら換気扇の下で
タバコを吸いながらケータイのニュースを見ていると「石塚運昇氏 死亡」の
記事を目にしました。

一般にはポケモンの博士の人で有名ですね。

吹き替え洋画、海外ドラマをよく見る人にはそれこそ、しょっちゅう耳にする声
でしょう。
アニメーションでも幾つかの印象を深く残す仕事があります。

若い、若すぎますわ!!
う、67歳やったんですか。そんなに若いって訳じゃあ無いけど・・・早い!


私は石塚さんと言えば何といってもドラマ、ウェストウィングのジョシュア・ラ
イマンですね。
全7シーズン154話ですか、10周はいかないまでも7、8周は見ています。
そのほぼ全話に出ているジョシュを石塚さんが全シーズン演じてらっしゃいま
す。

このドラマ、まだ私の家にテレビがあった頃、ぼーっと夜中に見たんですが、
その吹き替えの圧倒的レベルの高さに一気に目が覚めて飛び起きました。
日本語監修の平野次郎氏と杉田朋子氏っていう聞いた事無い二人が先ずめっちゃ
凄い人なんやと思います。
で、レギュラー陣に声をアテる、小林薫氏、夏木マリ氏、吉田栄作氏、佐々木敏
氏、佐々木勝彦氏、八十川真由野氏、そして石塚運昇氏らの凄まじい演技で、英
語版より日本語版の方が絶対良いと思える数少ない、というか唯一の作品です。

政治ドラマと言う事もありテロップでは表示、説明しきれないというのもあるで
しょうが、何よりこの声優?陣のウルトラハイパフォーマンスは私が今一度海外
ドラマにチョイハマりするきっかけになりました。
残念ながら、小林氏、夏木氏、吉田氏、はシーズン4で降板となりガッカリしま
したが、小林氏の後釜以外の後釜さんは全員バキバキに素晴らしかったので一安
心でした。


ジョシュ、彼の魅力は上げたらキリが無いですが、何と言ってもドナ(八十川
氏)との掛け合い、絡みがピカピカにピカいちです。
ここでのイヤミ、おトボけ、あっけに取られたり、噛み付く石塚さんの演技と言
ったらないですよ(笑)
上司と部下、友情、愛情、それらが混ざり合った何ともいえない二人の距離、
しかし最も親密であるが故に互いのピンチには一番心を砕き、行動し、躍起に
なる。  この二人のシーンは、はずれ無しですな。

あと個人的にはレオとマーガレットの絡みが大好物です。
てかマーガレットが本気で好きです。 あいつはヤバい。


それまでの私の石塚さんの印象は、ベテラン現場系脇役や敵のエライさん、ナレ
ーション、といった感じだったんですが、ジョシュでの幅の広すぎる演技を見聞
きしてからは、
「勿体無いなー、もっと色々やって欲しいなー、アニメーションもバンバン
出て欲しいなー」 と思っておりました。

ここ2年程はたまたま私の見るアニメーションにもそれこそバンバンお出にな
り、 「おお!来たねー」 と思っていた所の訃報。
ジョジョやジェット、レームにバートレット大尉とは今後何度もずーーーーっと
会うと思いますが・・・・・

ヘイ!ジョシュ! ワーーッツネクスト!!